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授業の目的
ディスクアレイや並列ファイルシステムなどの高速大容量データ入出力システム、 並列問い合わせ処理やオンライントランザクション処理のような データベースシステム高速化手法などを通じて、 現代の計算機システムにおける二次記憶装置の役割を探ります。授業の概要
プログラムがアクセスする二次記憶装置内のデータが大規模化・複雑化してきたため、プログラムに対して、
- 大量のデータ全体をいかに高速に供給するか
- 大量のデータの中から必要な部分だけをいかに高速に抜き出して供給するか
たとえば、大規模科学技術計算システムにおいてはプログラムの大規模化・並列化が急速に進んでおり、 大量のデータを高速に供給するのに適したディスクアレイ、 並列プログラムのデータアクセスを効率化するための 並列ファイルシステムや並列ファイル入出力インタフェースといった技術が登場しています。
また、大規模データベースシステムにおいては、並列問い合わせ処理や オンライントランザクション処理などを用いた高速化技法が用いられています。
さらに、大規模データの共有を効率化するため のストレージエリアネットワークのような、 まったく新しいストレージアーキテクチャも実現されています。
そこで、この講義では、ストレージシステムを高性能化・高機能化するための種々の技法、 データベースシステムの各種高速化手法、および、データ供給の効率化のためのストレージアーキテクチャなどを通じて、 現代の計算機システムにおける二次記憶装置の役割を探っていきます。