並列アルゴリズム

青柳 睦 教授

授業の目的

計算を高速に行うための手法として、計算の並列化があります。
たとえばスーパーコンピュータは並列に計算を行い、高速に答を出力します。 また、ネットワークに接続された複数の計算機をうまく使えば、 計算の負荷を分散することができるかもしれません。
この授業では、並列計算機やネットワークで結ばれた 計算機クラスターのような分散型環境のためのアルゴリズムを紹介し、 その通信量及び計算時間を論じます。

授業の概要

まず初めに、ネットワーク環境を前提とした分散型環境のためのアルゴリズムを紹介し、その通信量及び計算時間を論じます。
次に、実際の並列アプリケーションを例に、効率の良い並列アルゴリズムを作るためのテクニック及びデータ構造とデータ分割法を学び、 最後に、広域ネットワーク環境を前提としたグリッド技術について述べます。
講義資料で学習する:
1 2.計算方式およびアーキテクチュアの分類
3.並列計算の目的と課題
4.数値計算における各種の並列化
2 3.並列計算の目的と課題(つづき)
4.数値計算における各種の並列化
5.MPI の基礎
3 5.MPI の基礎
6.並列処理の性能評価
4 7.集団通信(Collective Communication)
8.領域分割(Domain Decomposition)
5 9.LU分解法とその並列化(講義)
PCクラスタによる並列プログラミング(演習)
6 9. PCクラスタによる並列プログラミング(演習) つづき
7 10.OpenMP の概要
8 10.OpenMP 基礎